その2

 バチカル到着ー!!
 いやー懐かしー…となるはずなのだ…が。
 せっかく生まれ育った街に帰ってきたというのに、記憶を失ってから屋敷から外に出てないんで、初めて来た街も同然。
 ガイが気を利かせて見物させてくれるってんで、おのぼりさんよろしくあちこちきょろきょろしつつ、やっぱり謁見しないと。

 王様のところへ行こうとすると、モースが先に謁見してるとか言いますよ。
 モースがなんぼのもんじゃこっちは王の甥御様じゃと殴りこんでみると、案の定モースはマルクトと戦争する気満々で王様に嘘を吹き込んでた。
 それを止めて親書をわたして、めでたく任務完了!

 となると、また屋敷での軟禁生活に戻るわけですが。
 でも息子が消えたショックから、体の弱い甘やかしママンは倒れちゃったそうで…
 やっぱ帰らなくちゃ。
 心ならずも息子を誘拐しちゃったことを謝るティアに、お母さんは優しく接してくれました。
 でもってそのお母さんのお見舞いに、ナタリア姫も来てました。

 うっわ、もうガイこてんぱん…
 つーか全員こてんぱんですな、この人。
 もっときっつい系かと思いきや、なんかめろめろですよこの人。
 子供の頃のプロポーズの言葉が最初に思い出す記憶だなんてステキ♪とかほざいてるドリーマーだったとは…w
 どんなプロポーズをしたのか。
 「僕は死にましぇーん!」とか「俺の抱き枕になってくれ!」とか?
 そのナタリアから聞いた話では、ヴァン師匠がルークをわざと連れ出したんじゃないかって罪に問われちゃったらしい。
 なんてこった!
 とにかくとりなしを頼んでみたけど、どうなるか。

 一応用事もすませて、あとはすぐ休んでもいいんだけど、もうちょいお散歩したい。
 とか思って屋敷の中をうろついてたら、メイドが叱られてるじゃないの。どうしたの?
 げ、ヴァン師匠からもらった奥義書を間違えて売り飛ばした!?
 慌てて行商人を追いかけてその奥義書を買い戻したが、一冊を残して売れちゃったとかで全部は無理でした。
 くそう、いつか全部回収してやる。

 もうやることもないので、懐かしの我が家でひとやすみ。
 すると、翌朝お城から呼び出しが。
 え?出ていいの?
 今までは屋敷からも出られなかったのに、こんな至極当たり前な顔して出てけるなんて…なんか複雑な気分で。
 師匠のことかと気を揉みながらも、初めて一人で登城です。
 お城へ行ってみると、マルクトからの親書に、アクゼリュスとかいうところで瘴気が発生して、人々を非難させなくちゃいけないから手伝ってくれって内容が書かれてたそうな。
 で、そこには親善大使としてルークが行かなくちゃならんのだと。
 なんで?
 とにかく預言されてんだから、そのとおりにしろってことらしい。預言の最後の方は切れてるけど…
 でもまあ、それでヴァン師匠も赦免してもらえるらしいし、人々を救い出せば英雄ってことになってルーク英雄計画も進められるから、いいか。

 事の次第をお城の地下に幽閉されてる師匠のところへ報告に行くと、意外な告白が。
 ルークがアクゼリュスに行かせるのは、超振動兵器として使うためなんだと。あの預言の真実はそうなんだと教えてくれた。
 げ。
 さらなる告白では、小さい頃の誘拐は、超振動の辛い実験がいやになったルークを助けようとして、師匠が仕組んでさらったんだと。
 え?じゃあマルクトじゃなかったの?
 だから今度こそダアトへの亡命計画を実行するために、超振動の力でアクゼリュスの瘴気を中和して、そのまま逃げようって相談をナタリアがこっそり聞いてるのも知らずに話してた。

 …師匠の言うことなら非常に素直に鵜呑みにしちゃうルークだが。
 大好きな師匠との亡命計画なのに、なんで記憶喪失になっちゃうほどショックを受けたのかとか疑問に思わんのかね。
 さらに誰にも内緒とか言って、あまりにも胡散臭いのだが。

 とか言ってる間に、なんとイオンが漆黒の翼にさらわれてた!!
 あほー!!
 変な連中には気をつけろって言ったのに!身辺警護とかザルですか!?
 アクゼリュスにも行かなくちゃならないし、イオンも助けなくちゃいけない。
 うわ、やることいっぱい…!でもイオン様がいないと戦争が起きちゃうかもしれないから、助けなくちゃ。
 てゆかイオン、ポジションが完全にお姫様ですな…。

 アクゼリュスにはケセドニア経由で行かなくちゃならんのだが、海上はきっと神託の盾が待ち構えてる。
 さあどうしよう。
 と、なんでだかいろいろ知ってるガイが、今は閉鎖されてる廃工場を抜けていけば外に出られるから、そこから陸路で行けばいいと教えてくれた。
 さすがガイ♪
 君もどんどん胡散臭さがアップしてるぞ♪

 さてじゃあ使われてない廃工場へ…と思ったら、なんとそこにはナタリアが!!
 うげ、なんで!?
 ルーク曰く正義魔人の王女様は、人々の救援に王女が行かなくてどうする、と。
 戦うのだって、アーチェリーやってるし第七音譜術士でもあるから大丈夫♪と自信満々…
 うはあ。

 なんとか追い返そうとするルークだけど、そんなことしたら先生との密談をばらすと脅されて、やむなく連れて行くことに。
 んー、ナタリアは師匠の胡散臭さに気づいてくれて…ないのかなあ。

 それにしても、廃工場の中は真っ暗で見えない!!
 残ってるオイルに火をつけて灯りにしたり、最終手段テレビの黒レベル調整したりして進んでいくと、やっと出口に。
 いつの間にか降り出した雨の中、そこにはタルタロスとイオンと、六神将のアッシュの姿が。

 イオンを返せ!!
 それまでのやる気のなさが嘘のように突っ込んでいくルークの声に振り返ったアッシュの顔は…
 鏡を合わせたかのように、瓜二つ。

 え。

 驚きのあまり、吐き気までもよおすほどにそっくり。

 何が何だかわからないまま、結局イオンは連れ去られてしまった。
 アッシュって同じ神託の盾なのに、ティアやアニスは彼の顔を見たことなかったのか?
 これから砂漠を越えなくちゃいけない。
 途中のオアシスに寄って行こうね、ってことになって、小さなオアシスに入ったのだが。
 入った途端、また頭痛とともに声が聞こえてきた。
 この声は…アッシュ!?
 その声によると、ザオ遺跡に来いという。そこでイオンを預かってるらしい。身代金は…いらないの?あっそ。
 敵が何を考えてるかわからんが、今の手がかりはそれしかない。
 電波情報を信じて、ザオ遺跡に行くことに。
 でもその前に準備を…と小屋に入ると、ギィとかいうじいさんがいて、ガイに奥義を教えてくれるという。
 そういえば、屋敷でペール爺さんがこの人を訪ねろとか言ってたっけ。
 すっかり忘れてた。
 奥義は秘伝だからと仲間を追い出して、爺さんとガイ二人で何やらお話を。
 …ガイ、もしかして実はどこかの王子様とかリンみてーな設定ですか?

 さて、ザオ遺跡の場所はすぐにわかったから、早速…と思ったら、いきなり毒!!
 治してー!って誰もリカバー覚えてねえ!
 毒回復アイテムも持ってねえ!
 慌ててオアシスに戻って、からあげの食材と薬を…と思ったら、売ってねーよ!!
 毒回避アクセも売ってねーし!orz
 どうしろと。

 …てなわけで、リカバー覚えるまで特訓することに。
 攻略サイトによると、レベル19でナタが覚えてくれるんですな?
 で、今はレベル15…わーい。

 ひたすら水を飲みながら、砂漠を彷徨い続けてやっとリカバー習得。
 そして改めてザオ遺跡へ行きました。

 この中で、ミュウのソーサラーリングが新しい力を得ましたよ。
 体当たりで岩を崩せるらしい。
 そのときのアクションは、てっきりルークがミュウを岩に投げつけるんだと思ってました…違ったのね、さすがに。ち。

 最深部へ下りていくと、そこにはアッシュとシンクとラルゴがイオンに何かをやらせてました。
 邪魔をさせじと、シンクとラルゴの大小コンビが遅いかかってきましたよ。
 一回ラルゴにガイが殺されたものの、無事撃破。
 と思ったら、アッシュがルークに斬りかかってきた!

 二人の動きはぴったりシンクロして、それはもう鏡のように。
 そのまま第七使徒でも倒せそうな息の合い方です。

 そう、アッシュとルークは同じ流派だったのね。
 アッシュがそのことで何か言おうとしたけど、シンクが制止しやがった。もう、じらすんだから。
 で、イオンは引き渡すから、とっとと立ち去りやがれと。
 よくわからんが、もう用は済んだってことですか?
 素直に取引に応じて帰ろうとすると、セーブポイントに変化が。
 ここでウィングボトルとかいうのを使うと、ぱっと帰るができるそうですよ。
 でも持ってないから関係ヌェー。

 とにかくイオンは救出できたので、あとはアクゼリュスに行くだけだね。
 無事に砂漠を越えてケセドニアから船に乗り、カイツールへ。
 そういえばソードダンサーがいたんだっけな。倒して行こう。
 最初にコーラル城へ来たときはこてんぱんだったが、今回は戦闘開始早々ルークから雑魚発言が飛び出しました。
 おーあのときへたに粘らないでよかったよ。
 さ、デォ峠とやらへ行きましょうかね。
 …て、どこ行くつってたっけ。
 すっかり忘れて、国境に行ってみたり迷子になってみた挙句、なんとか峠へ突入。

 山登りしてる間、早くヴァン師匠に追いつかなくちゃってことで頭がいっぱいになって焦ってるルークが、だんだんひどいことになってきましたよ。
 それをたしなめながらやっと出口かってところで、金髪のしいな…じゃなくてリグレットが襲ってきた。てゆーかティアを説得しに来た。
 そういやこの人、ティアの教官だったっけ。
 でもヴァン側のこの人に、ティアがついていくわけがない。
 結局戦闘になったんだが、教官強いです!!
 この間のラルゴとシンク二人よりはるかに強いっす!!
 ぎょえーかっちょいー!(違

 なんとか教官を退け、アクゼリュスにやっと辿り着きました。
 うっわ、瘴気で街中が紫に!
 早くここの人々を助けなくちゃ!
 でもここに着いたときには、ルークはさらに師匠のことで頭がいっぱい。
 つか、超振動で瘴気を消すっていう話を信じて師匠に会うことだけを考えて、目の前で倒れてる人を無視してるんだから、そりゃ皆呆れるわな。
 どっこい、ルークにはなんでそれがいけないのかわかりませんよ。そもそも、どうやって助ければいいかわからんだろう、君…

 ひたすら師匠に頼って、そうか、自分で考えることを知らなかったんだねこの子は。

 瘴気が噴き出したっていう坑道に入ると、第七譜石ってのが見つかったっていう報告が入り、ティアが確認のために抜けた。
 仕方ないから残る5人で奥へごー。

 ずんずん進んでいくけど、全然先遣隊がいない。どういうことだろう?
 でもやっと奥まで辿り着いて、師匠も見つかったから、まあよしとしよう。
 必死に救助活動をする皆をほっといて、ルークは師匠に言われるままにイオンと一緒に奥へ。イオンもなんで素直についてっちゃうかな。
 この奥にある封印をイオンに解かせて、さらに進むとパッセージリングってのがあった。
 何これ。
 でもこの前で超振動を起こせって師匠が言うんだから、いいや。
 相変わらず言うなりのルークは、さっきから頭の中にアッシュが必死に制止する声が聞こえてるのも無視して、れっつ超振動!!
 もう師匠が相手だと、ルークの思考回路は幼稚園児以下です。

 一方、なんか様子がおかしいので調べに行ったジェイドのところへ、ティアとアッシュが一緒にすっ飛んできた。
 どうしたの?
 聞けば、殺気の報告は嘘で、ティアはあやうく神託の盾にさらわれるとことろだったらしい。
 そこへやってきたアッシュに助けられてヴァンの目的を聞かされて、大慌てで吹っ飛んできたって寸法だ。
 でもなんでそんなアッシュと親しげなの?
 ヴァンの目的がこのアクゼリュスの消滅にあると聞いたからには、そんな疑問は後回し。
 大急ぎで奥へ。

 「愚かなレプリカルーク」

 え?レプリカって何?
 その瞬間、ルークの力が暴走してアクゼリュスは消滅してしまった。

 ばかーーーー!!!!(;゜Д゜)
 なんとかティアの譜歌で崩壊からは助かったものの、見たことのないところに来ていた。
 あたり一面瘴気色で、瓦礫も人も沼のような大地に飲み込まれていく…ここはどこ?
 ティア曰く、魔界。…て、魔界!?
 ぎゃー!!

 え?街があるって?
 魔界に?
 あちこち壊れはしたものの一緒に助かってたタルタロスに乗って、ユリアシティとかいう普通の名前の街に行ってみることに。
 ティア、なんか詳しいな。
 え?ここ出身?
 てことはティアは悪魔!?

 というわけではなく。
 この世界の構成を、いろいろと聞きました。
 実はこっちが本物の大地で、瘴気がひどくてとても住めなくなったからユリアが外殻大地を作って空に押し上げて、それが今皆が大地だと思ってる場所なんだって。
 外殻…なんかせっせと三輪車をこいで移動しなくちゃいけない気になるのは何故だろう。

 で、アクゼリュス消滅事件の実行犯でもあるルークは、生まれて初めて背負った責任のあまりの重さに耐えかねて、完全逃避モードで皆から完全に呆れられてしまった。

 そして突然突きつけられた、レプリカっていう言葉。レプリカってどういうこと?
 実はっつーか案の定っつーか。
 本物のルーク・フォン・ファブレは、アッシュだった。
 今「ルーク」だと思っているルークは、フォミクリーによる産物。
 7年前にヴァンにさらわれて、レプリカを作られて、それ以来「ルーク」という存在をレプリカに奪われてアッシュは生きてきた。
 だから、ここにいるルークは記憶がないどころか歩くことも何もかもわからなかった、赤ん坊のような状態だったのね。
 道理で記憶喪失にはありえない症状が出てたはずだ。

 ショックのあまりアッシュに斬りかかるも、あっさり返り討ち。
 たぶんこれは負けていいバトルだろうなーと思ってめんどくさいから操作しないでほっといたら、それで正解でした。
 まあちょっと頭冷やせと。

 気絶したルークが意識を取り戻すと、何故かアッシュになっていた。
 …わけではなく、アッシュに意識が乗り移ってた。
 自分の本体はベッドに寝てるけど、意識はアッシュと一緒に行動して、その目を通して見える。

 この頃の日記が切な過ぎる。
 なんて悲しいんだろう、この二人のルーク。

 アッシュを通して見聞きしてるうちに、いろいろわかった。
 て、ティアがこのユリアシティの市長の孫!?
 そういえばさっき師匠が長ったらしい名前でティアを呼んでたけど、それが本名なのかな…

 しばらく魔界生活かー…と思ったら、あっさり脱出できるらしい。w
 これからセフィロトツリーを伸ばすのに、タルタロスを乗っけて帰してくれるらしいですよ。
 魔界という名前の場所にやってきて、これほど一瞬のうちに通過してしまうゲームがかつてあっただろうか。

 とにかくアッシュはルークと意識をつなげたまま、ヴァンの真意を探るために皆と動き出しました。
 でもティアはユリアシティに残ると言い、ルークの体もそこに寝たまま。

 簡単に地上に帰ってくると、アッシュはベルケンドってところにあるレプリカの研究所に行きたいらしい。
 ヴァンの目的を探るには、奴が出入りしていた場所を調べる必要があるってね。
 その施設で、なんとフォミクリー計画の発案者がジェイドだと判明。
 それを生物に転用するのは危険だと気づいて、禁忌としたのもジェイド。
 すげー大佐!!
 徹底的に天才キャラだ…


 それにしても。
 ナタリアは戸惑いながらも、喜んでます。
 だって子供の頃から好きだった、本物のルークが帰ってきたんだから。
 思わず「ルーク」と呼びかけちゃうナタ、本当にルークが好きなんだね…(;´Д⊂)
 でもってナタを意識してるアッシュもよいですよ!
 アシュナタすてき!!

 でも、ガイはちょっと複雑よ…
 仕方ないよね…
 次なる調査場所は、ワイヨン鏡窟。
 ここはフォミクリー技術に必要な材料を採掘するところらしい。
 ここでも何か手がかりが得られるんじゃないかと。

 ああもうアッシュ、めちゃめちゃナタリアのこと意識しててかわいい!!
 アッシュはナタがルークと呼ぼうとするのをいやがって、自分は聖なる焔の燃えカスのアッシュだと言い張る。
 そうか、アッシュって名前はそういう意味でつけたのね。
 切ない…

 でも、ナタとの思い出話にはぽつぽつと応じてる。
 小さい頃の本物ルークは、それはもういい子だったようだ。
 国や民を思い、自分から世間を学ぶ意思を持ってて。
 それがあの事件で記憶喪失とされて、今のあのルークの性格になってたら、それは誰でも「変わった」って思うよね。

 ナタは自分が知ってるルークが帰ってきた!と今はアッシュ側についてるけど、ガイはそうはいかなかった。
 ガイの親友は、今のあのルークなんだから。それに何だか、やけにアッシュに対して邪険…
 だからルークを迎えに行くという彼の言葉に、意識だけは開いてるルークの胸にじ〜んと…いい友達を持ったなルーク…(;´Д⊂)
 そしてガイがそうすることはわかってたとプチ強がりを言いながら、ルークが現れるであろう場所を教えてくれたアッシュ…切ない…

 7年間、家族も友人も好きな人も全部自分の偽者に奪われちゃったアッシュはどんな思いでいたのかと思うと…うおおおお!
 オリジナルもレプリカも悲しすぎて萌える…!!

 アッシュめ、地震が起きたときも真っ先にナタを助けてるっすよ!神託の盾のくせに目の前の導師イオンをほっといて!w

 どっこい、この地震はただの萌えシチュ演出ではなかった。
 セフィロトツリー消失による、崩壊の前兆なんではないかと。
 やばい、このままだとセントビナー辺りがあぶない!
 もう手がかりは得られたし、それどころじゃなくなったんでカメラをルークにお返しします。
 そんなわけでいきなりさようならアッシュ…
 やっと自分に戻ってきて飛び起きたルーク。
 ひさびさに自分の体です。
 あれから意識だけはあったので、ずっとずっと考えてました。
 自分のこと、アッシュのこと、その他もいろいろ。

 窓の外を見ると、ティアが見えた。
 彼女のところへ行き、自分は変わりたいんだという意思を告げるが、簡単には信じてもらえない。
 その第一歩として、今までの自分を捨てるため、長かった髪をばっさりと。
 後ろ髪だけ切ったのでかなりいい加減な髪型だったが、その直後からはもうあのぴよ髪になってました。
 ティアに整えてもらったのか?
 そうか、だからかわいいひよこ頭になってしまったのだな…

 アッシュの目で見聞きしたことを話し、セントビナーへ行かなくちゃ!と言うが、そんなんじゃまだ自分で考えられてないじゃないと指摘されてへこむ。
 変わるためには、焦らずまずは自分にできることから始めよう。
 そのために、セントビナーを救うヒントをもらおうと市長のところへ。
 ルークはそこで生まれて初めて謝罪の言葉を口にしたんだが、市長はアクゼリュス崩壊のことも全部預言に書かれてたことだから気にするなと言い放った。
 しかもこれから起こる戦争のことも、全部預言どおりだからほっとくんだと。

 え?
 さすがにこれはティアも知らなかった。
 ティアはヴァンが何か恐ろしいことを考えてると知って、それを止めようとしてやってきたんだけど、そういえばそれも失敗してたのよね。
 セントビナー崩壊とは預言にはないから大丈夫と言われても、ああそうですか、と安心してはいられない。
 戦争も起きそうだし、帰らなくちゃ!
 ティアが最初にこちら側に来たときに使ったユリアロードを通って、ルークも地上へ帰還。

 そして出口だったアラミス湧水洞の中にいたのは…ガイ!!
 ぎゃー!ガイー!ガイー!!ガイー!!!
 本当に待っててくれた!
 刀を抱えて座り込んで、ずっと待っててくれたのね!!
 ほんとにいい奴だ…・゜・(ノД`)・゜・

 ガイとも合流して洞窟を抜けると、ジェイドがやってきた。
 あれ?どしたん?
 ジェイドもルークの姿に驚いてたが、それより何より大変だ。
 アッシュがイオンをダアトに送ってくれたんだが、そこでモース一派にイオンとナタリアが捕まっちゃった!
 ナタリアがアクゼリュスで死んだことにして、それを口実にマルクトと戦争を起こさせるつもりらしい。

 セントビナーも気になるけど、戦争が起こっちゃたいへんだ。
 二人を助けに行かなきゃ!

 …ジェイドはまだルークに対して怒りが解けてないですが。
 でも、それも全部自業自得だと受け止められるようになったよルーク。
 それにお礼も言えるようになったよ。
 言うたびに皆驚くけど。w

 必死にどん底からもがいてあがいて這い上がろうとするルーク、がんばれよ。
 ジェイドからもアニスからも視線が痛いんですが。
 でも、それも全部受け止めてがんばるよルークは。

 ダアトに入り、ティアがモースに第七譜石について報告すると偽って潜入成功。
 大聖堂のどこかに、イオンとナタリアが捕まってるらしいよ。
 目立たないようにと言いながら、扉を開けさせるためにいちいち銅鑼を叩いたりして、目立ちまくりな気がするんですが。w
 銅鑼を叩きまくったにもかかわらずろくな警戒にも遭わずに一番奥まで潜入に成功し、イオンとナタリア救出成功!
 さすがに導師を公衆の面前で捕まえるわけにはいかないだろうから、ちょっとここから離れれば大丈夫だね。

 あっさり脱出して、さあこれからどうするかと。
 どうもモースに懐柔されたキムラスカの連中は当てにならないから、こうなったらマルクトのピオニー陛下に話を通すしかないか。

 急ぎの旅のはずなのに、倉庫でちゃっかりバイトなんかしたりしてから、アッシュが置いてってくれたタルタロスに乗って首都のグランコクマへいざ出発!

 …ん?
 なんかタルタロスの機関が調子悪いですよ?
 さすがに崩壊の衝撃くらって魔界まで落っこちて、さらに無理矢理地上まで浮上してきたんだから、かなりガタが来てるらしい。
 器用なガイが応急処置はしてくれたけど、どっかで直さないとなあ。
 近くにケテルブルクって港があるらしいから、寄っていこう。



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