その5

 ウッドロウ、セインガルド王、フェイトと、3カ国の首脳が集まったところで今後の方針…と思ったところへ、ぼろぼろのレイノルズが転がり込んできた。
 あれ?そういえばラディスロウは…?
 え?陥落?
 てことはエレベーターで昇れないじゃん。リトラーも消息不明だし。
 あーあ…どうやって上に行こうか…ってところへ、いきなりクレスタが魔物に襲撃されたとの報告が。
 ミクトランの仕業らしい。
 あそこはルーティの…冗談じゃない。早く助けに行かなくちゃ。
 援軍を待ってるより、自分らで行った方が早いから、急ごう。

 孤児院のちびっこたち危機一髪のところで、魔物を撃退。
 どっこい助けたはずのルーティの方が、悲しそうな顔をしているとちびっこたちに心配されちゃった。
 やっと会えた肉親を続けて亡くしたルーティも、ちびっこたちに励まされて復活。
 今度はダリルシェイドが襲われたってのを、皆で助けに行こう。

 とりあえずその場は凌いだものの、この先のことを考えるとなると、ディムロスがなんかはっきりしない。
 問いただすと、ミクトランには勝てないから諦めろとか言いやがる。
 らしくないそのセリフの理由は、ミクトランと違ってこっちはソーディアンとマスターが同一人物でないから。
 ソーディアンは本人と同一人物であってこそ最大パワーを出せるそうな。
 じゃあ千年前のベルセリオスはどうなるの。
 持ち主は兄貴、中身は妹だったんですが。

 そんなこと言われたって、はいそうですかなんて納得できるわけがない。
 意地でもミクトランを倒すと外殻に向かって叫んだところへ、お城から連絡が。
 レイノルズが意識を取り戻したそうだ。
 そういやいたっけ、そんな人。あっという間に忘れてました。

 お城に戻ると、ベッドに転がりながらも元気なレイノルズが、設計図を見せてくれた。
 それにあるのは、集積レンズ砲。
 レイノルズ原案の外殻攻撃兵器だそうで。
 リトラー曰く、こいつで穴を開けてそこからもう一度ダイクロフトへ行くそうだ。
 でもどうやって?
 それも心配ご無用。
 墜ちた飛行竜を直せばおっけー。
 しかも外殻が重くなって高度が下がったから、飛行竜でも到達できるそうだ。
 さらに、千年前に埋まったソーディアン研究所がベルクラントで削られた大地から発掘されたから、そこでソーディアンとマスター強化合宿もやってこいと。

 なんだよ、あれだけ無理とか諦めろとか言ってたくせに、あっさり解決方法あるじゃないか。
 何はともあれ、気合入れて合宿行くぞ!
 ソーディアン研究所は、ダリルシェイドのすぐ側に空いた大穴の中にありました。
 入ってすぐ、ソーサラーリングで道を開くことに気づかずにしばらく悩んだことは秘密だ。

 研究所の機械は、1000年経っていたくせに錆びもせず元気に動きました。
 すごい技術だ。
 でもってソーディアンを機械にセットして、説明なんざ聞いてなかったはずのチェルシーがいきなりボタンをぽちっとな。
 何かのエネルギーがソーディアンたちに注がれると、どうやら苦しいらしくて皆もがいてる。
 でも頑張った結果、ソーディアンの強化は成功したらしい。
 剣なんだから刃を研げよとか思ったのに…まあいいや。

 じゃあ次は持ち主ね。
 機械に入って、精神だけ別のところへ跳んで修行するらしい。
 失敗すると肉体は残っても、精神が死ぬと…あわわ。
 一発勝負で死ぬかもしれない試練へ愛しのウッドロウ様が赴くのに、何故か明るくスイッチオンするチェルシー。
 いってきます。

 そして試練とは、元祖マスターであるディムロスと戦うこと。
 はじめまして人間ディムロス。
 って、思ったより弱いな…
 そしてとどめの秘奥義。
 ぎゃーーーー!!!カットインかっちょよすぎる!!!
 戦い終わって、元祖からお褒めの言葉をいただいてると、ルーティたちもやってきた。
 もう皆も試練を終えたらしい。
 え、スタン対ディムロスしか見られないの?
 なんだー、ちぇ。

 無事に試練から帰ってきて、機械から出てきた途端に膝を突く4人。
 ルーティのもとへマリーが、フィリアにはコングが、ウッドロウにはチェルシーが…
 って、あれ、スタンには!?
 見てないで来てよジョニー!
 寂しいじゃんよ!!
 いいよ、本当はリリスが来てくれてることに脳内変換しとくから…
 うう、孤独な主人公…

 気を取り直して、ベルセリウムを掘りにジャンクランド行ってきまっさー。
 ジャンクランドでベルセリウムを探すも、やはりその辺に落ちてるはずもない。
 あまりの環境の悪さにフィリアも荒んできた。
 あわわ…
 と、そのときに一人の青年が、洞窟の奥にあるかもって教えてくれた。
 しかも中に充満するガスを中和する薬までくれて。
 よっしゃ急いで探しに入るぞ!

 洞窟内でのフィリアの荒みっぷりがすさまじい。
 ブラストゲージが恐ろしい勢いで溜まっていくわ、カットインの顔がフローレンシアの猟犬かっつー凶悪さだったり。

 とにかくも奥に無造作に転がってたベルセリウムを手に入れたが、これじゃ足りない。
 ん〜どうしよう。
 とにかく一旦外へ出ようと、脱出。
 するとそこにはジャンクランドの人々がベルセリウムをたくさん探し出して持ってきてくれてた。
 なんだよ最初から持ってきてくれりゃ、こんな探し回ることなかったのに…
 まあいいや、おかげで黒フィリア見られたから。

 これで飛行竜は直るので、呼んでるっていうレイノルズのところへ。
 ん?レンズ砲に使うレンズが足りないから、各国に供出させることにした?
 で、それを受け取ってこいと?
 なんでスタンたちがそんなことせにゃならんのかわからんが、しょうがないから集めてきます。

 で、集めたんだけど…
 レイノルズの様子が変だぞ?
 どうしたんだろう。
 作戦は明日決行。
 てことで今日はゆっくりお休み…自由行動でってジョニーの提言。
 思い残すことがないように。
 それが何を意味するか、肝心の男がわかってねえ…

 そこでルーティがスタンを誘おうと思っても、この朴念仁はあっさり寝ることを選択。
 おまえはー!!
 と思ったのは誰しも同じ。
 フィリアは意を決してスタンの部屋へ。
 スタンはまだ寝られないでごろごろしてた。
 今やるべきことは、スタンの心の中にあるでしょって。
 ああもう、健気だなあ…
 そもそもなんで出家なんざしちゃったのよフィリアは。
 クレメンテじゃないけど、損な役回りだ。

 フィリアの勇気を振り絞った発破で気がついたスタンは、その相手を探しに行く。
 港へ行くと、ウッドロウとマリー、チェルシーがいた。
 今回はダリス存命のためにウッドロウの片思いイベントがないんだが、ウッドロウとマリーがちょっといい雰囲気。
 マリーが言いかけてやめた言葉はなんだったんだろう。
 簡単なところだと、もしマリーにダリスという存在がなかったらってな内容だろうけど。
 チェルシーが物陰から見てるのがかわいくもありかわいそうでもあり。
 大人の空間に割り込めねえな、お子様…

 ヒューゴ邸に行くと、その庭のベンチにいました。
 ルーティが。
 その隣に座って、この旅が終わってからのことを話す二人。
 スタンは世界のいろんなところを旅したいらしい。
 で、一緒にルーティに来て欲しい、と…
 これを口説き文句だと気づかずに喋ってるスタン、愛してます。

 それに対する答えは、明日無事に帰ってきてから。
 だから皆で無事に帰ってこようねって約束。

 てか、こんなときにこそムービー入れろよー!!
 ルーティの扱いが…

 そして酒場に戻り、皆と合流。
 テーブルの上には、クレメンテとイクティノスが置いてある。
 そこへルーティがアトワイトを置き、その柄に重ねるようにディムロスを置くスタン。
 …何気にディムロス×アトワイトでもあって嬉しい配慮じゃねえかスタンのくせに!
 集積レンズ砲の前に行くと、レイノルズの悩みの原因がわかった。
 外殻をぶち抜くには、ラディスロウを狙わなくてはいけないそうだ。
 他の部分にはエネルギーアブソーバーがあって、ぶっ放したエネルギーを吸収されてしまうらしい。
 だけど、ラディスロウの部分だけは、それが効かない。
 だから…
 でもそんなことしたら、ラディスロウ内のリトラーのコアクリスタルは吹っ飛んで、死ぬこと確実。
 それでリトラーに心酔するレイノルズはずっと悩んでたんだ。

 そこへ、噂の方から通信が。
 リトラーは、かまわずにぶっ放せと。

 他に方法はないし、感傷に浸ってる暇もないので仕方がない。
 そしてレンズ砲はぶっ放された。
 ほっとかれればこの先いつまでも精神だけ生きていくなら、ここら辺がいい幕引きでしょう、リトラー。

 さあ、リトラーの開けてくれた穴から、行くぞー。

 と、太陽を一杯に浴びて緑の大地と化した外殻を見回してから、野菜武器集めへ。
 ………ダイクロフトめんどくせえ。
 鏡の向こう側の世界と行ったり来たりしながら進むのもめんどくせえが、パーティー分けがめんどくさいんじゃ。
 何しろ、回復が…
 ジョニーじゃ追いつかんので、
 ・スタン、ルーティ、リリス、フィリアのハーレムチーム
 ・ウッドロウ、マリー、コング、ジョニー、おまけのチェルシーのダブル壁チーム
 そんなんで行くことに。

 ところどころ、鏡からスタンやウッドロウの影が出てきて戦闘に入るんだが、皆悲しいまでに容赦がない。
 陛下の姿をしていてもチェルシーは問答無用だし、兄の影に向かって「邪魔!」と叫んで秘奥義ぶちかます妹もいる。
 血も涙もない彼らの行動を、本体である二人はどう思って見ているのだろう…

 そして必死こいてややこしいダンジョンを進んで…スタンとウッドロウの姿が同じ画面にとらえられるようになってあと少しだろうというとき…
 何を血迷ったか、リセットをしてしまった。

 ( ´・ω・)
 ( ´・ω:;.:...
 ( ´・:;....::;.:. :::;.. ...

 もぎゃーーーーーーー!!!!

 己の愚かさに身悶えしつつ、やりなおし。
 さっきリセットしたわずかあとで合流できたことを考えると、本当にあほなことしたなあと…

 そのあとはまあ、ちまちま仕掛けを解きつつ進んでいけばいいんだが…
 無駄に広い。
 ミクトラン、もう少し建築計画立ててからダイクロフト作ろうよ。
 それにしても、すぐ後ろをこそこそついて来ていたらしいカイルが通ったダイクロフトと、大分違うような気がしますが。

 さて、そのミクトランがいるらしい部屋の目の前まで到着。
 どうやってリオン及びその他大勢の仇をとってやろうか。
 天上人たちが眠る棺桶っぽいものを横目に、存在を忘れてた神の眼の前で決戦へ。
 なになに、音が弱点?
 ならばリリスGO。

 ずっとベルセリオスの中で眠ってた天上王さまは、喧騒に慣れていらっしゃらないご様子。
 フライパン連打に膝を屈しました。
 でもこれじゃさすがに王は名乗れないよな。
 どっかの空気王と違って。

 てなわけで、ミクトランは神の眼のエネルギーを受けてパワーアップし、第二ラウンド。
 スタン(主戦力)、リリス(ボコりまくって気絶させる係)、ルーティ(回復専門)、ウッドロウ(アイテム係)で。
 何このどこぞのフリーダムみてーなギミックつきの紫ミクトラン。
 NEOミクトランと偉い違いの強さ。
 ミクトランのくせにこんな強いなんて腹が立つ。
 ミクトランてのはもっと、偉そうなくせにぼろくそに弱くてだなあ!テイルズ至上最弱の称号を得るような勘違い王なんだよ!!
 ああ、くそ、全滅くらった…!

 最後の最後、あとちょっとでBC出すのに失敗したりして、結局4回目。
 スタンの気合まみれの漢前カットイン!

 斬空天翔剣ー!!!

 ぎゃーきたー!!冥空斬翔剣みたいな技!
 ミクトラン撃破ー!

 ぜえぜえ…
 あとは神の眼を…って、外殻大地が降下をはじめた?このままじゃ地上に激突?
 それじゃ地上を救いたいという願いも無駄になります。
 さあどうしよう。
 そんなとき、ソーディアンたちから提案が。
 神の眼をぶっ壊せばいい。
 なんだやっぱ壊した方がいいんじゃん、こんなの。
 その方法は、ソーディアンを神の眼に突き刺して…ぶっちゃけ自爆。

 うおおおお…10年前の涙再び…!!

 必死の想いを振り切って、まずはウッドロウ。
 さすが王族、覚悟が違う…が、ソーディアンとの付き合いが一番短いのも君だ。まあいいや。
 さよならイクティノス。
 ぷす。

 次はフィリア。
 さよならセクハラじじい。
 ぐさ。

 それから、ルーティ。
 彼女が一番、別れるのが辛いはずだ。物心ついたときから一緒だったんだから。
 さよならアトワイト。
 どす。

 最後に、スタン。
 今までの戦いの思い出が脳裏を…おお、なんでここでリオンが!!
 でもって兄貴兼師匠のディムロスと、最後のお別れ。
 さよなら、ディムロス。
 どか。

 その瞬間、爆発に巻き込まれたかのような光に包まれて…
 本当は逃げ出したあともなかなか爆発せずに焦ってるところへカイルご一行が駆けつけて、ジューダスとシャルによって本当に爆発する…はずなんだが。
 ジューダスの影くらい入れて…入れ…


 ソーディアンたちの自爆によって、外殻大地が砕け、地上に落ちる前に消滅して…
 って、地上に降り注いだ外殻による甚大な被害ってのはどうした。
 2が…
 そして1年後。
 一人でも起きられる確立が上がってきたスタンの提案によって、リーネに仲間たちが集まった。
 どうやらこの頃からウッドロウはヒゲをはやし始めたらしい。
 それにしても、ルーティがいない。
 来ないかなー…あのときの返事ももらってないのになー…

 なんて思ってると、屋根の上から降ってきたルーティに襲撃された。
 どうやらスタンの他は皆知ってたらしい。
 皆、人が悪いなあ…にや。

 慌てるスタンをほっといて、とっとと話を進めるルーティ。
 しかも一年前の返事を今するって。
 うろたえるスタンに、ルーティはこれから一緒に旅に出ると、ようするにOKと返事をくれた。
 そしてそのあと、結婚することになるんだね。
 おめでとう。
 その後、旅に出たスタンは手紙も書いてたらしい。
 前は手紙を結局出さず仕舞いだったから、そこも進歩したな。


 そして噂のED。
 いのまたさんの萌え絵オンパレード。
 おおおお!!!
 スタンかわいいかっちょいいすてき…!
 姉弟絵とか、もうかわいくて悶え死ぬ。
 兄妹はないのな…
 何が嬉しいって、いのまたさんの人間ソーディアン絵。
 シャル、あんな背低かったのか!アトワイトと変わらないじゃないか。
 なんだかんだ軍人なら、もう少し背が高くてもいいだろうに。
 イクティノスに弟っぽく扱われてそうで、かわいかったけど。

 ああ、10年ぶりにやってもやはりリオンとかソーディアンとか、いろいろと涙ものな話でした。
 さて、次は隠しダンジョンだな…



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