その4

 あれから二ヶ月。
 セネセネはウィルを手伝って、魔物狩りをしてます。
 でも最近、魔物が凶暴化してますよ?黒い霧だとか地震も増えて不穏な空気が…

 確かにそれも心配だが、まずはこいつらなんとかしようよ。
 また大喧嘩してるよ、ウィルとハリエット。
 そりゃあ事情からしてそう簡単に折り合いがつけられるはずもないけど、親子なんだからねえ。困ったねえ。

 そんなとき、いきなりウィルにわたしてくれって、ハティに赤ん坊を押し付けて去った男女がいたそうな。
 赤ん坊にくっつけてあった手紙によると…
 「自分ら死ぬからあとはよろしく。」
 とか書いてあったぞぎゃー!!
 慌てて皆と合流し、風穴に行ったっていうその夫婦を追いかけることに。
 どうしてもついて行くというハティに赤ん坊を抱かせて、いざ風穴へ。
 まあとにかく、ウィルがやってることをその目で見てほしいしね。

 さて久しぶりの風穴です。
 なんか宝箱も新規にセットされてるから、改めて全部まわらなくちゃ!めんどくせ。('A`)
 途中で赤ん坊がぐずりはじめちゃって、ちびっこハティじゃかえって泣かせちゃってどうしようもない。
 それをなんとウィルが引き取って上手にあやしたじゃないっすか!
 似合わねー!!
 いないいないばあで号泣されそうなオヤジのくせに!
 赤ちゃんの頃のハティをあやした経験が生きてるようです。
 でも赤子ハティは父親を殴る蹴るですごかったそうな。w今と変わらんな。

 やっとこ最下部で夫婦に追いついたら、魔物に襲われてるところだった。
 つか、どうやってここまで来たんだおまえら!強い魔物がうじゃうじゃいるってのに…!
 そもそも死ぬつもりなら、風穴入り口からダイブすればあっさり目的達成だと思いますがね。
 案の定、死ぬのはやめた模様。
 赤ん坊をウィルに預けたほうが幸せだと思ったとかほざくバカ夫婦に、親子一緒にいられることが最大の幸せだと叱るウィル。
 そんな言葉にせっかくハティのウィル株がちょっと上がったのに…

 ウィルが探してる魔物をこっそり探して喜ばせようと思って、セネルたちに雷のモニュメントに連れてってと頼むハティ。
 あそこは危険だけどハティの気持ちもわかるし、自分らと一緒ならいいか、とウィル抜きでれっつごう。
 うおおお出現モンスター強え!!死にそう…!!
 パンをもりもり食いながら、それでも最深部まで進むと、やっとウィルが探してるっていう魔物を発見。
 なんかかわいいそいつを捕まえたー!
 とか思ったのも束の間、なんかでっかい魔物が!しかもものの弾みでハティの髪飾りが壊れちゃったよ!
 これってママにもらった大切なものだったのに!

 魔物を倒したけど目的は果たせず、どんぞこに落ち込むハティを連れて戻ると…エレベーター入り口にウィルが待ってた。
 うわ、めっちゃ怒ってる…
 ハティの言い分も聞かず、ずるずる引きずってっちゃったよ。

 そんな態度じゃ、だめだよやっぱ。
 仲裁のため、結局セネセネとシャーリィがウィル邸とミュゼット邸の間を何往復もする羽目に。
 うえーおつかいゲームっすかこれ。

 ウィルもまた、娘とどう接していいかわからない。口を開けば、叱ることしかできない。
 そんな不器用なオヤジがこっそり用意していたものが、今までずっと鍵がかかってた部屋にあった。
 ハティの、部屋。
 かわいい調度品やぬいぐるみにあふれた、かわいい部屋。
 これをウィルが買ったのか、ぷ( ´,_ゝ`) っていうのは置いといて。
 その部屋をハティに見せたげると、なんとかきっかけが欲しかったハティも歩み寄る気配を。
 ふう…ちょっと進展…

 その頃、ウィルは亡き奥さんが好きだった場所に行って、花の様子を見てた。
 ここの花を守ることが彼女との約束だったんだけど、なんだか土と水の様子がおかしいのか花がくたばっている。
 大急ぎでセネルたちを集めて、毛細水道に突撃。
 なんでここで原因がわかると思ったのか謎だが、まあいいや。
 最深部へ行くと、黒い霧がもわもわしてて、その霧が触れた土や水が腐ってる。
 これが原因か!て霧が集まって、なんとウィルの姿に!
 仲間の姿をしてたって、容赦なくぶちのめしました。
 しかし霧が消えない!
 どうしよう。これをなんとかしないと、花が枯れちゃう!
 捨て身でつっこんでったウィルは黒い霧に包まれ、そこで見たことのない女の影を見た。
 その女に総てを委ねれば、願いをかなえてくれると…
 でもそんなことしたら、またハティが一人ぼっちになっちゃうよ!
 誘惑をぶっとばし、見事に霧を撃退。

 街へ帰ると、ハティがいなくなってた。
 でも居場所はきっと、あの花畑。
 ほらいた。
 ウィルとハティで夜空を見上げていると、月蝕がはじまった。
 そしてその月蝕のときにだけ咲く花が、二人の周囲で花開く。
 この花はウィルとアメリアが見つけて、名前をつけたもの。
 その花の名前は…ハリエット。
 二人の最も大事なものの名前をつけました。

 うおおおお!!
 ハティも号泣だが、こっちも号泣…!!
 本編よりいい話じゃねーかこら!!w

 きらきら光る花を一輪摘み取り、ハティの髪にさしてやる。
 実はハティの髪飾りは、この花が結晶化したものだった。そりゃ作り物だと思うわな。

 新しい髪飾りをもらい、一緒に帰ってきたウィルとハティ。
 ハティは外にウィルを待たせて先に中に入り、ウィルを呼ぶ。
 ウィルが扉を開けて中に入ると…

 「おかえりなさい、パパ。」
 「ただいま、ハリエット…」

 うおおおおおお!!!・゜・(ノД`)・゜・
 サブストーリーでこんなに泣いてよいものなのか。
 てゆか本編はなんだったのか。orz

 涙ぼろぼろになりつつ、新たに得たウィルの称号をセット。
 「花のオヤジ」
 ………。
 そういやノーマはエバーライトとかいうものを探してたんでしたっけね。
 そいつを探すのを手伝ってほしいってんで、皆を集めるノーマ。
 セネルたちが行ってみると、本人はザマランていうじいちゃんと大喧嘩中だった。
 どうやらじいちゃんはエバーライト探しを止めたいようですな。
 でもそんな制止を聞くはずもなく、皆を強引に巻き込んで人食い遺跡にエバーライト探しに出発。

 お、罠がしかけてあるらしいよ?前はそんなのなかったじゃん。
 まずはそれを解除して…と、ノーマがスイッチを押してみると、かち、と音がして…モーゼスの立つ床が消えた。
 …さよならモーゼス。
 君の事は忘れな…あ、戻ってきた。
 あれ?さっきのは解除じゃなかったか。じゃあこっち…と押してみると、またモーゼスの足元から、かち、て音が。
 今度は落ちるか!
 なんとか飛びのいて、落とし穴回避。
 …いや、こんな道の端っこで人一人分しかない落とし穴の罠なんて、解除する必要ないんじゃ…しかもスイッチ押すまで起動しないんあ意味な…まあいいや。
 気を取り直して探索を続けるも、結局ここじゃなかった模様。

 あれ?おかしいな…。明るく振舞いつつも、罠解除の失敗やらエバーライト捜索の行き詰まりで、へこみつつあるノーマ。

 でも今は亡き師匠が探してたものだから、その夢を引き継いで探さなくちゃ。
 そして脳裏に甦る師匠スヴェン…
 ……('A`)
 ノーマなんか足元にも及ばない爆裂っぷり。そりゃあの師匠を思い出してしんみりしようもないわな。

 気を取り直して、また皆を巻き込んで氷のモニュメントに捜索出発!
 お、また罠がありますよ?だから前に来たときは…てのは置いといて。
 ノーマが壁を蹴ってみると、かち、て音が…
 その瞬間、床から飛び出した氷柱が、モーゼスのケツに!!
 さらにもう一撃!
 今度は避けられんのか、ざくざくくらいまくるモーゼス…
 危うくケツに穴が開くところだったそうです。
 むしろあれで穴が開かないとは頑丈だな、おまえ。

 どうやらノーマは徹底的に罠解除がヘタらしいとわかったところで、奥へ進んで調査開始。
 ん?床に何かが…かち。
 ノーマが怪しいところを調べた瞬間、モーゼスのときとは比べ物にならないほどの氷柱が飛び出して、ケツどころか全身に穴が開きました。
 洒落にならん重傷を負って、さらに猛毒までしこまれてたらしくノーマ虫の息。
 このとき、自分のときは冗談ですんだけど…と言い放ったモーゼス、いい奴だな…危うくケツに穴が開くところだったのに…

 自爆以外のなんでもなくても、助けなくちゃ!
 慌てて街へ戻ると、ひょんなことから知り合った薬剤師のオルコットと鉢合わせ。事情を説明したら、解毒薬を作ってくれましたよ。
 でも強烈な毒なんで、繰り返し薬を飲まないと症状がぶり返すらしい。
 あちゃー、しばらく寝たきりだね…

 薬を飲ませてからちょっと経ったからまた様子を見に行くか、と宿の部屋に行ってみたら、いないよ!
 どこ行った阿呆!
 もぬけの殻になった部屋には、使いこまれたノートが。
 なんと古刻語学習帳です。
 カッパなら読めるけど陸の民にはちんぷんかんぷんという言語を、完璧なまでに勉強してありますよ。普段阿呆なことしてても裏では努力してたのね。
 そんなことよりノーマ探さなくちゃ!
 街中探した結果、スヴェンのお墓の前で倒れてるノーマ発見。
 ノーマの姿を視界の端に捉えつつ、先にステラのお墓参りしちゃったことは内緒だ!
 なんとか薬を飲ませると、意識を回復したけど、さすがに落ち込みはMAX。
 もうエバーライト探しなんてやめてやる!
 やけくそで逃げ出そうとするノーマを呼び止めたのは、ザマラン。
 夢を投げ出したノーマにはスヴェンのことを語る資格はない、と叱られ、それに反発するように駆け出すノーマ。

 ザマランは、目が見えない。これも遺跡調査のときの事故が原因。スヴェンはエバーライト捜索の途中に命を落とした。
 ノーマをそんな危険な目に遭わせたくなくて止めに来たはずなのに、けしかけるようなことを言っちゃったザマラン。
 本当は応援してるんだよね。
 ノーマはきっと水晶の森に行ったはずだと教えてもらい、早速出発。

 ギートに臭いを確認してもらうと、やっぱりノーマの臭いがするらしい。(犬扱い…)
 急いで奥へ行くと、ノーマが倒れ…いや、寝てた。
 とにかく薬を飲ませると、お目覚め。
 どうやらあの世との境を夢見てたようですよ。
 死にそうなくせに気持ちよさそうに寝てんじゃねー。

 ここまで来たはいいけど、この先にエバーライトがなかったらどうしよう。
 ないとわかったら、何を信じて生きていけばいいのかわからない。
 そんな不安に駆られたとき、黒い霧が現れてノーマの姿に!
 とにかく問答無用でぶっ潰そうというのはどうかと思いながら戦闘開始。
 うわー、本物にこれだけの打たれ強さと詠唱速度があればなあ…交換しないか?
 残念ながら交換できず、霧ノーマ撃破。
 ん?また霧ノーマが出てきたよ?でも今度は攻撃してこないらしい…
 様子を見てると、ノーマがずっと抱いていた不安を振り払った瞬間、霧ノーマも消えた。
 よし、邪魔もいなくなったところで、先に進むぞ!

 隠されていた通路を進んでいくと、最深部へ…ここにある結晶がエバーライト!?
 おおお、あったじゃん!!本当にあったよ!

 …ん?
 壁になんか書いてあるよ。それと、床にも。
 それは…師匠の文字。
 え?てことは、ここに来たの?
 スヴェンはここにたどり着いて、力尽きた。
 そう、発見してたんだよ。
 そこに書かれてたのは、ノーマをねぎらう言葉と、最高の弟子だってこと…
 うおおおお!!!・゜・(ノД`)・゜・
 やはりこの話は、本編よりキャラクエで泣かせる…!!(それってどうよ)

 ノーマはエバーライトを見つけたら、どうしてもやりたいことがあった。
 まずはザマランを連れてこよう、と、わけもわからず連行されてきたじいちゃん。
 そして願いを叶えてくれるエバーライトにノーマが願いを込めると…
 ずっと見えなかったじいちゃんの目がゆっくり開き、ぼやけた視界に徐々に鮮明に現れたエバーライト…

 ノーマの願いは、スヴェンが願ってたこと。
 スヴェンの師匠のザマランの目を治したかった。
 そして師匠に見せるために残しておいたメッセージは、
 「ざまーみろ!!」

 …最後までステキすぎるよスヴェン…

 弟子も最高かもしれないが、師匠も最高だった…
 フェモやんに双子の妹がいたって設定をけろっと忘れてました。
 そういや初登場時、そんなこと言ってたような気がしないでもないような…

 姉ちゃんに生き写しの、というか手抜きじゃないかってくらい色から何からフェニモールと全く変わらない妹のテューラが、ちょっと前にウェルテスに訪ねてきた。
 それも、シャーリィを糾弾するためだけという根性。
 水の民の希望の存在であるメルネスのくせに、こんなところで何してやがる、と。
 陸の民を滅ぼせとかいうのはともかく、それ以外の言い分はいちいちごもっとも。
 ほんとにおまえここで何やってんだ…

 そんなテュっちゃんがいるカッパの里がなにやら相談したいことがあるとかで、結界を解いてウィルたちを招いた。
 里に入ってきた一行と鉢合わせしたテュっちゃんは、何しにきやがったと激怒。
 でも呼んだのは長のマウリッツじいさんだから、しょうがないじゃん。
 あの凶悪っぷりが嘘のように丸くなったじいさんの相談事は、最近見られるようになった黒い霧のことだった。
 今後、協力して調査をしようということに。

 ちょうど話が終わったところで、長の来客中だってのに殴りこんでくる超強気女テュっちゃん。
 またもやシャーリィを糾弾するためだけに、立場も場所も知ったこちゃない。
 すげーなおまえ。

 さんざんまくし立て、駆け出していくテュっちゃんを追うシャーリィが見たものは、フェニモールのお墓。(ワルター作)
 …て、おまえ、初めての友達で命の恩人のフェモやんの墓参りさえしとらんかったのか!!!
 酢飯呼ばわりしたくなってきた。

 テュっちゃん追跡をほっぽってのんびりお墓と話してるところへ、追いついたセネセネたち。
 と、入り口の方からテュっちゃんの悲鳴が!
 駆けつけてみると、黒い霧の魔物が襲いかかろうとしてますよ!
 助けなくちゃ!
 てなわけで、撃退。

 一応助けてもらったことで、たどたどしいながらもお礼は言うテュっちゃん。
 今の件で、あの黒い霧はどうやら人の感情に関わっているような気がすることもわかった。
 陸の民を憎んで滅ぼしちまえと主張するテュっちゃんに、憎しみをぶつけあうことの不毛さを説いて、時間はかかるだろうけど理解してくれることを願う酢飯。

 つーかさ…
 テュっちゃんでなくてもなあ。
 外交官とか言いながら、ウェルテスに住んで毎日のようにお兄ちゃんと飛び回って、仕事してねーだろおまえ。希望としての存在なら、水の民の里でやるべきことがあるだろう。
 世界は遺跡船のその街ひとつだけじゃなかろうに。
 寝起き最悪のセネセネを起こしに来ておきながらセネセネのベッドで寝ちゃったグー姉さんと、そのベッドに腰掛けてるセネセネを見て衝撃受けてる場合かって、水の民じゃなくても思うよな…
 まあ、だから某所で酢飯呼ばわりされるんだろうが。
 (※シャーリィ→シャリ→酢飯)
 雨の中の、地獄のような記憶を夢に見てうなされるクロエ…
 そんなクロエの部屋に、お騒がせ迷惑少女エルザが飛び込んで来てなんか騒いでます。
 なんだよ朝っぱらからうぜえな、と思ったら、薬草を採りに出かけた父ちゃんがいつになっても帰ってこないんだと。
 行った場所は、隠し砦。なんでそんなところに薬草が?まあいいや、とにかく様子を見に行ってきてやろう。
 え?エルザも行く?ふざけんな。夢のせいでご機嫌斜めじゃなくても、そりゃ叱るわな。

 とにかくエルザを引っ込ませ、皆を誘って隠し砦へ。
 しかしほんと、なんでこんなところに来たんだ?薬草なんざ生えてないし。
 とか思いつつ進んでいくと、何故かエルザ発見。
 どうやらこのふざけた小娘は、クロエがあれだけ言ったのに無謀にも一人で来やがったようですよ。
 そして案の定、ぶっ倒れてます。ほっとけこんなん。
 父親が心配なのはわかるが、自分が無茶することでその父親にどれだけ心配かけると思ってる。しかも周りに迷惑かけて。
 一人じゃちゃんと帰るかどうかもわからんので、仕方なく連れて行くことに。

 荷物引きずって奥へ進むと、オルコットが倒れてた。
 慌てて介抱しようと駆け寄ったウィルが、怪我の様子を見るのに袖をまくったとき…見えた。
 あの、刺青が。
 両親を殺した男の腕にあった刺青が。
 反射的に剣を抜いたクロエだったが、それより先に襲ってきた、オルコットを傷つけた犯人と思われるゲートを倒す羽目に。
 やっと倒した…と思ったのも束の間、ゲート復活!
 うげ再戦かよ!と思ったら、倒れてたはずのオルコットが何故か立ち上がり、刃一閃!
 ゲートに止めをさしました。
 …なんでそれでゲートにやられるのかこの人は。
 皆の注目の中、オルコットは鍵がかかった戸棚を開けて中から目的のものを取り出して任務完了。

 ……て、ちょっと待て。
 ノーマが開けられないと言った鍵を、なんであっさり開けられるのか。
 それ以前に、鍵がかかった戸棚の中にそれが入ってると何故知ってたのか。

 そんな話をウィルの家に集まって話していても、クロエは上の空。
 そらそうだ。
 やっと見つけた仇=スティングル=オルコットだったんだから。
 セネセネもクロエから話を聞いてたし、刺青を見たんで、心配げ。

 本当にあの人が仇?
 悩みまくっているところへ、自業自得と言うべきかエルザの病状が悪化したとの知らせが。
 しかも今まで飲ませてた薬が効かない!
 こうなったら、病気の根源から消してしまうしかない!そのための薬の材料をとりに行こうぜ!

 …て、ちょっと待て!
 病気の根を断つ薬の材料や在り処までわかってたんなら、とっととそれを作らんかい!!

 ハリセン二刀流でぶん殴りたいのをこらえつつ、2種類の材料のうちの帰らずの森にある方をオルコット担当。
 地のモニュメントにある方をクロエたちが担当することに。
 急いで材料をとって戻ってくると、オルコットはまだ戻ってなかった。
 でもウィルとクロエそれぞれに手紙を残してったという。

 やっぱり。
 やっぱりあいつが、仇だった。

 オルコットは薬の調合方法をウィルに託して、クロエに討たれる覚悟で森に行ったらしい。
 飛び出すクロエに、心当たりのあるセネルは慌てて追いかける。
 なんかグー姉さんにギュしてもらって幸せ絶頂のモーゼスから、クロエが墓地方面へ行ったことを聞いて急いで向かう。

 雨が、降り出した。その中に佇むクロエを呼び止める。
 セネセネがどん底に落ち込んで、どうしようもなくなってるときにいつも支えて励ましてくれたのは、どこぞの酢飯じゃなくてクロエです。
 だから今度はクロエを助けなくちゃ!
 と意気込んだんだが、クロエの追い詰められっぷりは半端じゃなかった。
 こうしてしまったら後戻りはできないと覚悟の上で、剣を抜いてセネルに斬りかかってくるクロエ。
 口で言ってもわからないなら…と、仕方なく応戦。
 男対女で拳の語り合いかよ…w
 フォースリングとブルータリスマンで装甲を固めて、爆撃掌→嶽岩絶落撃でクロエをぶん投げまくって撃破。
 さあこれでちょっとはおとなしく…と思ったセネルの腹に、クロエの剣が。
 クロエの覚悟というか追い詰められた心は、数十回ぶん投げて叩きつけたくらいじゃ救われませんでした。
 倒れるセネルを残して、必死に想いを振り払って立ち去るクロエ…

 様子を見に来た酢飯に助けられたセネルが目を覚ますと、朝になってた。
 こんなとこで寝てる場合じゃない!
 でもってこんなときにやきもち焼いてる場合じゃねー酢飯!
 クロエは迷ってる。本当は敵討なんてしたくないんなら止めなくちゃ!
 皆と一緒に行こうとすると、またエルザがついて行きたいと。
 エルザは、自分の治療代のために父親が何をしてたか、うっすら気づいてた。
 だから総てを見届けるために、行きたいんだと。そういうことなら連れてってやるぜ!

 しかしよりによって、なんであの迷子の森…めんどくせー!!
 ループで道間違ってる場合じゃないのに!

 必死こいて奥までたどり着くと、倒れたオルコットに止めをさそうとしている、黒い霧につつまれたクロエが!
 だめー!!
 父親をかばって立ちはだかるエルザと、クロエにこれ以上苦しみを背負わせたくなくて立ちはだかるセネル。
 本当に仇を討ちたかったなら、そんな辛そうな顔すんな!と叫ぶセネセネ。

 迷い揺れるクロエに、黒い霧が幼い頃のクロエの姿となって現れる。
 こいつがいなければ、両親を殺されなかった。
 あんな辛い惨めな思いをしなくてすんだ。
 憎しみをかきたてようとする黒い霧に、今度こそ本当に、敵討などしたくなかったと告げるクロエ。
 その瞬間、黒い霧が今のクロエの姿となって襲ってきましたよ。

 うおおお相変わらず偽者強い!!
 全然ダウンしてくれねーよ!投げらんねーっつーかノーマ狙うのやめてー!
 …ライフボトル14本も使いました…ぜえぜえ。

 黒い霧は、グー姉さん曰くクロエの心の闇。クロエはそれを、自らの手で払いました。
 でも…クロエはどこかへ一人去ってってしまう。
 と、またエルザがぶっ倒れましたよ。早く薬作って飲ませなきゃ!
 クロエのことはセネルが任されました。

 お、また雨が…
 雨の中で、セネセネと二人で語らう…でも、互いに顔を合わせないのがこいつららしいというか。
 もしセネルでなければ、胸に飛び込んで泣けたのに。
 そんなクロエの言葉が切ない。
 でも、ちょっとだけ背中を貸して…
 セネルの背中にすがりついて泣くクロエ、かわいい…!!
 てめえ男なら正面向いて抱きしめんかいゴルァ!!( #゜д゜)

 やきもきしながら街で待っていると、セネルとクロエは朝帰り。ひゅー。
 皆が心配してたとおり、クロエは遺跡船を去るとか言い出した。
 でもそれを止めたのは、酢飯のびんた。
 これ以上、嘘をついちゃいかんと。
 ここにいたいんでしょ?て。
 皆も、それを許してくれる。
 自分もそれを望んでる。
 クロエの居場所は、ここなんだから。

 その後、エルザはきれいさっぱり元気になり、オルコットは薬剤師として街の人々に貢献するために残ることに。
 セネルを巡ってのライバルとして互いに意識してたクロエと酢飯は、初めてしっかり話をして、理解しあえた。
 たとえ仲間としてしか見てもらえなくても、セネルの隣で戦うのは自分だ、と。
 誇っていいぜクロエ!


   …それにしても。
 CQで一番…('A`)でした。
 えーと…娘の治療費稼ぐためという理由なら、オルコットの今までの数々の罪は問われないんですかね。
 街の医療に役立つことで償うってか。
 ふーん、度重なる強盗殺人やヴァーツラフ軍に加担しての暴力がそれですむなんて、いい世界だぁね。
 でもってさっきも言ったが、治療薬の作り方わかってるならとっとと作れ。
 あれだけ悪化しなけりゃ、半端な薬でいつまでもずるずると病気がちのままでいさせたんかい。
 そもそもその薬作っておけば、高い治療費稼ぐこともなかっただろうが。
 ただ金が欲しかっただけなら、幼いクロエをあそこまで怖がらせる必要はなかっただろう。
 エルザも父親の罪を知っていたなら、その責任を果たさせることを考えろ。自分さえよければいいのか。
 そしてなんつーか…本来の自分の責任果たせよ酢飯。

 せっかくクロエのCQだったのに…
 実はここのところ、ギートの姿が見当たらなかった。いつもモーゼスと一緒だったのに。
 その理由が、突然判明。
 このところ魔物が人を襲う事件が頻発して、街の中を犬同然に散歩してるギートが疑われてるという。
 それがついに山賊仲間が襲われて、襲った魔物は霧の山脈に逃げてったとか。ギートが犯人でないと証明するために、魔物が住みついてるらしいという霧の山脈へ行ってみることに。

 渦中の犬ギートを連れて行ってみるが、やっぱこの子が犯人とは思えない。
 本当はグランドガルフとか言って、ガルフの中の王とか言われてるらしいけど…犬じゃん。
 そう思ってると、突然魔物が襲ってきた。きっとこいつが犯人だ。よっしゃこいつを倒して疑い晴れるぜ!
 …と喜んだのも束の間。
 まだ息があった魔物にギートが飛び掛かり、がぶがぶ噛み殺してしまいました…
 今までのギートはそんなことしなかったのに。

 一抹の不安を覚えつつ街に帰ってみると…今度は街の人がガルフの群れに襲われた!
 ギートが犯人だと決めつける住民たちをウィルがなんとか抑えて、真相究明に乗り出すことに。
 肝心のギートはどこ行った?昨日の夜から帰ってこないなんて、ますます不安じゃないか。
 ジェイとチャパが調べてくれたところによると、ガルフの群れが列岩地帯にいるという。
 いやな予感がしつつも行ってみると、ガルフの群れが襲ってきた!
 が、ギートじゃないよ?よかった〜、と思ったところへ、モーゼスがギートを呼ぶ声が。
 すると、岩陰からギートが出てきたじゃないの。
 だけどなんか、顔色(毛色?)が変わってるよ!
 それでも今までの信頼関係を信じて近寄っていくと…がぶ。
 ギートに攻撃され、昏倒するモーゼス。
 なんてこった!
 去っていくギートはほっといて、とにかくモーゼスを治療するために街へ戻ろう。

 チャパの話によると、魔獣使いが飼う魔獣はいつか必ず野生化するんだと。
 そのとき、飼い主が魔獣を殺すか、逆に殺されるか…
 ……すみません既に泣きそうです。
 クロエ編とは正反対の意味でこの話続けないといけないんでしょうかという気分になりながら、モーゼスの様子を見に行くと、もしギートが犯人だったらと迷うモーゼスがいた。
 家族なら、ギートを信じなくちゃ!
 でもそんなところへギートの遠吠えが。しかも野営地から!
 急いで現場に急行すると…モーゼスの子分たちが倒れてた。
 皆、ギートにやられたんだと。
 チャパたちはモーゼスとギートが戦わなくてすむように、ギートと自分たちで戦おうと思ったんだけど…彼らにとってもギートは家族だった。
 だから、戦えなかった。

 これを見て、家族を傷つけたギートにけじめをつけさせることを決意するモーゼス。
 え…殺すの!?
 でも一人じゃ無理だから、皆手伝ってくれって。  セネルたちにとっても、ギートは家族だ。ハリエットもでっかいわんこになついてるし。
 だから、ギートを救うためになら力を貸してくれるって。

 腹をくくって、ジェイが調べてくれたギートの潜伏先の昔のアジトへ行くことに。
 なんかもう、ジェイってばことあるごとにモーゼスを心配してますよ。
 このでこぼこコンビ、いいよな。見事なボケとつっこみで。
 ジェイも自分の相方がいなくなっちゃうのはいやなんだねふふふ。

 旧山賊のアジトへ行くと、ぼろぼろのギートが待ってた!
 それも自分で壁に体を打ちつけたり…
 モーゼスと戦う宿命を感じて、それならいっそ死んでやると思ってるらしい!
 ぎゃーやめろー!!
 モーゼスが近寄ると、錯乱してたギートの顔色(毛色)がもとの色に…
 おお、モーゼスの想いが届いた!と喜んだとき、あの黒い霧がギートを包む!
 これが原因か!
 でも黒い霧はギートの隣に、偽モーゼスも作りましたよ。
 あの霧がギートの心なら、たとえ野生化しても隣にいるのはモーゼスなのか。感涙にむせぶ前に、あの黒い霧をぶっとばせばギートも戻るって寸法だ!
 最悪の結果を回避するため、やっちまえ!!

 偽ギートは強かった。
 偽モーゼスをクロエに任せてひたすら蹴って投げてを繰り返しても、ときどきすげー術がどかーんと。
 ぎゃー!!
 しかもクロエは打たれ弱いから、回復が遅れるとすぐ死ぬし!
 きゃー!
 何度も死んだけどなんとか偽ギートを倒して、偽モーゼスに全員で特攻。そしたらこっちはすぐに片付いた。

 黒い霧も消して、ギートも戻ってめでたしめでたし!
 これでギートと一緒にいられるね!
 ハッピーエンドに喜んでる皆をよそに、モーゼスとギートはやる気満々。
 え?
 今は押さえられたけど、いつかきっと野生化する日が来る。
 それならば、この場で決着をつけようと、モーゼスとギートと二人の意思なのだと。
 そんなのだめ!せっかく道が開けたと思ったのに!
 セネルとクロエが必死に止めようとする中、呆れ返った溜息が。

 ノーマとジェイの口から、
 「誰もいない静の大地で暮らせばいいんじゃん。」
 とのあまりにも簡単な解決策が。

 ………。

 飼い主も犬も、セネルとクロエもすっからかんに失念してた、静の大地。
 あそこなら広いし餌になる魔物はいるし(ぇ)人間はいないから平和に暮らせるよ。
 ( ´・ω・`)つ〃●| ̄|_
 今の盛り上がりはなんだったのか…

 静の大地で、モーゼスとギートはしばしのお別れ。
 お守りとして、モーゼスの髪をギートの腕輪に。ギートの鬣をモーゼスの指輪にして。
 絶対に会いに来るから。
 だから、野生の血が騒いだら、モーゼスを思い出して。
 ギートの声も、泣きそうだ。
 生きてるんだけど、涙ぼろぼろ。
 だから動物ものはだめなんだってば…!!

 そしていつの日か…
 ギートに統率された静の大地の魔物が、入ってきたモーゼスたちを待ち構えることに…ひいい!!(ぉぃ
 遺跡船に大勢の人たちがやってきて、街の中にも知らない人が増えました。
 その中に、やけにセネルと酢飯ィに絡んでくる胡散臭いおっさんがいたのですが。でもまあどうでもいいや、と皆でピクニック。
 今日は星祭だそうで、葉っぱに願い事を書いて川に流すと願いが叶うらしい。
 皆いろいろ願い事を書く中、なんかジェイが一人でひねてるぞ。願い事なんてないって言ってるけど、きっとあるんだろうね。

 そんなある日、ミュゼットさんに呼ばれて行ってみると、遺跡船を手に入れるため忍者が潜入してるらしいとか。
 忍者って何じゃ。(byモーゼス)
 どこの国が送り込んだかはわからないけど、調査してほしいとのこと。てなわけで、怪しい連中が出入りしてるという旧モフモフ村に行くことに。

 なんか忍者って言葉を聞いてから、ジェイの様子がおかしいですよ。
 それでもとにかくモフ村跡地まで行くと、怪しい忍者が魔物をけしかけてきました。何かあからさまにいやな野郎だなと思いつつ、魔物を追い払うとジェイがそいつを追っかけてってしまった。
 どうしたんだろう。いつものジェイっぽくないよ。

 ジェイが追った忍者は、なんとジェイを育てたソロンだった。
 捨て子だったジェイを殺しの道具として育てて、もちろんそこには愛情もへったくれもなくて、とにかく道具扱いをしたというそれはもういやな思い出が。
 もう、トラウマ。
 あのジェイが、そいつの前では今にも泣きそうな子供ですよ。
 ソロンは遺跡船とメルネスを手に入れるため、やってきたらしい。協力しないとラッコがどうなるか知らないよ、といやな捨て台詞を残して消えちゃった。
 そこへセネルたちが追いつくと、ジェイはもう立ち上がれないほどに。
 現場を見てない彼らには何が起こったかわからないけど、とりあえずモフ村の家へ連れて帰ることに。

 何があったのか、ジェイは部屋に引きこもっちゃいました。
 心配するセネルたちに、ホタテ三兄弟が彼との出会いを教えてくれた。
 ジェイとソロンたちは任務で遺跡船にやってきたものの失敗し、ソロンは逃げるためにジェイを捨て駒にしたんだと。
 それで行き倒れたジェイを拾って育てたのだそうな。
 人間兵器くんはラッコどもに癒されてだいぶ人間らしくなってきたんだけど、セネルたちと一緒に行動するようになってさらに明るくなったらしい。
 ん〜、ペットセラピー。

 ソロンに怯えるジェイを助けようと、情報を集めるために皆はとりあえず街に帰った。
 でも翌朝ジェイはあっさりと街に戻ってきて、こっちからソロンを攻撃しようという。
 居場所は雪花の遺跡だとか。なんで引きこもってたくせにわかるんだろう?

 とにかく雪花の遺跡へ。
 でもやっぱ、ジェイの様子がおかしいっすよ…まあ相手が相手だから、仕方ないのか?
 ちょっといやな予感はするが、一番奥まで進むと…なんとジェイがシャーリィをかっさらってしまった!
 えー!!
 シャーリィを連れて、泣きそうな顔でソロンと消えてくジェイ…
 きっと何か事情があるんだ。
 とにかくジェイたちが消えた場所を探るために、ジェイの情報収集源のモフどもの村に行くぞ!

 急いでモフ村に来ると、誰もいない。
 しかしジェイたちの家に、ラッコの置手紙が。…あいつら字書けたのか。
 なんでもジェイはモフどもの命を盾にされ、ソロンの言うことを聞かなくてはならない状態だったらしい。
 彼をラッコどもが救出に行くことが書いてある。

 なんで相談してくれなかったんだよバカジェイ!!
 とにかくラッコどもだけじゃ心配だ…でも、どこに行けばいいの!?
 そんなところへ、ジェイとシャーリィがラッコどもの手を借りて逃げ帰ってきた。
 なんでもソロンははじめから約束なんかしてないと言い放ち、ラッコどもを全滅させる気でいたらしい。
 話が違う。それじゃ皆を助けられない。どうしよう!
 ジェイの願い事は「家族が欲しい」だった。
 でも、もう叶ってるじゃん!
 ラッコどもは家族じゃん!
 戦わなくちゃ。今までずっとジェイを守ってくれたラッコどもを助けるために、今度こそ戦わなくちゃ。
 て、なんで酢飯が説教係なのかね…水の民完全放置のくせに。

 だけど、ジェイ一人じゃ無理。
 お願いだから、力を貸して!
 泣きながらセネルたちに必死に頼むジェイ。
 そんな彼に、もう一つの家族たちが応えました。
 「兄ちゃんに任せとけ!」
 モーゼス…かっちょいいよ…!(;´Д⊂)
 どうせ兄ができるなら、もっと出来のいい兄が欲しかったとこぼすジェイ。
 出来は悪くても、モーゼスは兄ちゃんなんだね。

 では早速、出来の悪い兄ちゃんと、ソロンがいる蜃気楼の宮殿へ!
 て、なんであのめんどくせーところいるかな…
 中に入ると、道端にラッコどもが倒れてる!無事か!?…て、寝てんのかい!!
 もう、ラッコが倒れてても無視。
 パンを食い尽くした状態でやっと奥までたどり着く。
 恐怖の暗殺集団はたかがラッコに全滅させられてたが、さすがにソロン相手ではそうはいかない。キュッポたちが危ない!
 間一髪駆けつけ、黒い霧に包まれたソロンと戦うと言い放つジェイ。
 ソロンは力を与えてくれる黒い霧に喜んで飲まれ、偽ジェイも作り出した。
 よっしゃ!兄ちゃんと姉ちゃんと親父が手を貸すぜ!

 セネル操作でソロンの相手をして、ジェイには偽ジェイの相手をしてもらう。
 …そして開始5秒でジェイの死体が転がってた。
 もぎゃー!!
 ソロンはなんとか抑えられるが、偽ジェイ強えよ!!ライフボトルどころか、エリクシールまで使う羽目に…こんなところで使いたくなかったのに…
 青息吐息でなんとか勝利!

 ジェイが振り返ると、セネルが笑ってる。
 モーゼスも笑ってる。
 そんな彼らのもとへ駆け寄り、精一杯ジャンプしてハイタッチ!
 いい顔してるよジェイ!

 皆、ジェイの家族だよ。
 ママはいないけど、親父と兄ちゃんと姉ちゃんがいっぱいだ!
 いや、グー姉さんがママか?

 そんなとき、黒い霧から謎の仮面の女が現れて、グー姉さんを攻撃した!
 な、何事!?
 なんだか風雲急。
 レジェンディアの闘技場、寂しいな。
 観客いないし、仲間からの声援もない。
 レフェリーも今ひとつ寂しい。

 せっかくがんばっても、なんか一人暗い檻の中にぽつん…
 がんばれセネル!きっとステラが見守っててくれるさ!

 関係ないが、この称号、どうしても
 「おさしみなみだ」
 と呼んでしまう。
 魚の切り身が涙してどうするのか。
 黒い女にぶっ飛ばされ、大の字に倒れたグー姉さん。もっと優美に倒れてくれればいいのに、何故大の字…まあいいや。

 宿に帰ってじきに気がついたが、なんとあの黒い女を「シュヴァルツちゃん」と呼ぶじゃないの!
 思い出したの!?…と思いきや。
 戻った記憶は、その女の名前がシュヴァルツだというだけでした。
 うーん、それでも大きな進歩だよな。

 それに、何故だかシュヴァルツちゃんの居所を感じることができるという。
 今は、艦橋にいるらしい。
 もう一度会えば記憶が戻るかも?かなり危険な相手だが、記憶喪失を治すためなら仕方がない。
 皆でがんばろうぜ!

 …そしてたどり着いた場所は、光跡翼でした。
 あれ?
 艦橋ってどこだっけ。
 ……違う、ここは蜃気楼だ。
 艦橋…確かステラが・゜・(ノД`)・゜・だったところ…どうやって行ったんだっけ…

 そう、すっからかんに行き方を忘れて、全然違う名前のダクトから歩いて行かなくちゃならなかったと思い出すのにしばらくかかりました。
 どうやら私も記憶喪失だったようですよ。やっぱシュヴァルツちゃんに会わなくちゃ!
 そういや前に艦橋に来たときは、トリプルカイツを全滅させたために、ことあるごとにセーブポイントがあったのよね。
 無人の今、なんだかやたらめったセーブポイントだらけな。こんなにあったっけ?

 悲しい思い出のある艦橋にたどり着いたものの、誰もいない…
 おーい、グー姉さん?まさか…
 と思ったのも束の間、シュヴァルツちゃん出たー!!
 グー姉さんえらいえらい。w
 でも危ないからいつまでも相手に背中向けてないでー!

 案の定、シュヴァルツちゃんはグー姉さんを知ってる模様。
 皆のことを「人の子」とか言ってるよ。何様ですかこの人。
 しかもシュヴァルツがなんか力を使うと、皆動けなくなってしまうと言う恐ろしさ。
 でも何故かグー姉だけすたすた歩いてるんだけど。

 そのシュヴァルツちゃん曰く、時が来ればグー姉さんの記憶も戻るだろうと。でもそのときには世界が滅んでるかもしれないけどねー。
 なんて怖いおまけつき。(;゜Д゜)

 ぎゃー!!

 体を拘束してた力を、聖爪術の力で必死に振り払う。
 それを見たシュヴァルツちゃんは不快がり、霧からなんとヴァーツラフを作り出しましたよ!
 ひー!!
 まさかここに彷徨ってたんですかー!?あわあわしながら戦闘開始。
 …どっこい、弱いぞヴァーツラフ。
 久しぶりに、一度もグミやライフボトルも使わないで勝ちました。ときどきぶん投げられたが、さほどダメージなし。
 今度こそ成仏しろよヴァーツラフ。

 おや?
 シュヴァルツちゃんがいないぞ?
 どうやらどさくさ紛れに逃げた模様。仕方ないなあ。
 グー姉さんは記憶は戻ってないって言うし…
 疲れたし街に戻るか。

 皆を別れたその夜、一人空を見上げるグー姉さん。
 その表情がいつもと違う…
 なんかきりっとしてますよ!?
 でもすぐにまたほにゃんと戻って。
 どうしたんだろう?

 と思ったら翌日、グー姉さん失踪!
 たいへんだ!長女が家出したぞ親父!!
 酢飯が見つけたっつー置手紙には、皆に宛てたメッセージが。
 ノーマには、明るく元気でいてね、と。
 ウィルには、ハリエットと仲良くね、と。
 モーゼス&ジェイには、兄弟仲よく、と。w
 クロエ&酢飯には、一人じゃないよ、と。
 セネルには、皆を守ってね、と。

 グー姉さん…!!
 きっと本当は何か思い出してたんだ!
 一人でシュヴァルツのところに行ったに違いないよ!
 弟妹&親父は追いかけるぜ!
 …駄菓子菓子。
 どこよ。

 グー姉さんみたいにシュヴァルツちゃんの居場所なんて感じられないよ。
 今までのCQで行ってなくて、ラストの盛り上がりにふさわしいダンジョンならラスダンじゃねーの?なんて思考回路は彼らにはないよ。

 困ったときは、誰かに聞くのが一番だ。
 滄我でいいや。しかも凶暴な方。
 酢飯が暴走したら?いいよ、今度こそ殺しとけ。

 望海の祭壇に行ってみる。
 …て、メルネスっていつでもどこでも滄我の声が聞こえるんじゃないの?
 あのときにまた力放棄ですか?水の民と一緒に。
 まあいいや。
 祭壇に着いた、と思ったら、なんかでかい牛がいます。しかも霧と一緒に。

 ぎゃー!!こいつ強い!ヴァーツラフなんか比較にならん!
 あわわわわ…ライフボトル14本使っちゃったよ…あぶねー。

 青息吐息で、滄我に問い合わせ。
 おや?あれだけ強暴だった滄我が、なんかあっさり素直に教えてくれましたよ。ちぇ。(何故舌打ち
 二人は、光跡翼にいるらしい。
 よし!急いで姉さん追うぞ!
 光跡翼はとにかくめんどくせーです。歩いててだんだんいやになってきます。
 ただでさえ一度クリアしたダンジョンを再往復させられるストレスゲームなのに、この大ダンジョン再攻略はねーだろと…しかも敵強いし!
 いちいち投げ技設定しなきゃいけない特殊サイズがぼこぼこ出てくるから、めんどいんじゃー!まだ全サイズ投げ技覚えてねーしな…

 そんなこんなで、一番奥にたどり着きました。
 すると、そこで姉さんとシュヴァルツちゃんが戦ってるじゃないの!
 駆けつけたセネルたちなんざ、お話にもならない。
 こいつ何者!?え?神様?
 滄我の望みに応えて世界を滅ぼすとか言ってるよふざけんな!

 グー姉さんはそんなシュヴァルツと押しあいへしあいしてるうちに、何か光に包まれて様子が変わりましたよ。
 どうやら記憶が無事に戻っ…
 て、キャラ変わりすぎ!
 どんな場面でも問答無用で周囲を脱力させてきたグー姉さんが、なんか近寄りがたい雰囲気になってしもーた…
 なんだかショック。

 その近寄りがたいお方曰く、セネルたちじゃ足手まといだから、シュヴァルツとの戦いは自分に任せろと。
 確かに今のままじゃどうしようもないよな…どうしよう?
 でも聖爪術だって全然歯が立たないよ。
 やめる?どうする?
 それぞれ一晩考えた結果、やっぱり意地でも自分たちも戦うことに決定。やめろと言う姉さんにゴリ押しして、なんとか一緒に戦うことにしちゃいました。

 それでも力不足に変わりはないんで、困ったときの滄我頼み。
 静の滄我にもらった力だけじゃだめなら、こっちの猛りの滄我の力ももらおうぜ!
 ん?今は猛ってないか。じゃ、滄我ちん大いなる滄我ってことで。
 望海の祭壇でお願いしてみると、いきなりゲートをぶったおすことに。げ、戦うこと全然考えてなかった…あわわ。
 でもとにかく倒したら、なんかあっさり力をくれましたよ。
 あれ?なんだじゃあ滄我も滅ぶことなんて望んでなかったんじゃん。

 とにかくも、これでシュヴァルツと戦えるぜ!
 なんて言ってたら、祭壇の前方に変な空間の歪みが!なんじゃあれ!
 時の揺り篭とかいう、シュヴァルツのアジトらしいですよ。
 よっしゃそれじゃあ殴りこみじゃ!…パン作ってからね。

 揺り篭の中は雑魚バトルはないものの、ボスクラスの敵と連戦。
 うっひーめんどくせー!
 しかも途中で出てきたのは、なんと偽セネルと偽酢飯!
 そういやこの二人だけ、偽者と戦ってなかったんだっけ。
 て、うわ強っ!コンビで出てくんじゃねーよ!
 セネル操作で偽酢飯をひたすらダウン→投げ。
 妹と同じ姿してたって容赦なし。
 だけどいつの間にか、クロエ、ウィル、ノーマを殺した偽セネルが走ってくるじゃないの!
 ぎゃー!ダウンしてる隙に酢飯が術を…!!
 一回目死亡。
 もぎゃー!!全体攻撃術連発しないでー!!
 二回目死亡。
 そして三度目の正直で、倒しました…
 なんでこいつら倒して、たった1300ちょいなんだよ経験値!これってボスの経験値が低すぎて…
 こいつらのあとにもまた連戦がありましたが、さっきの偽者タッグに比べたら、かわいいもんだ。

 さあそしてついにシュヴァルツのもとにたどり着いたぞ!
 世界を滅ぼそうとするシュヴァルツを一応説得しようとしたけど、話が通じるわけもない。案の定力ずくってことで。
 まずはクライマックスコンボをかましてから、すばやいシュヴァルツ追いかけ→ガード→ダウン→投げでHP半分削ったところで一旦終了。
 ん?なんか半分だけだけど、さっきの鬼タッグに比べると簡単だな…

 でも設定上は、全然攻撃が効いてないらしい。
 シュヴァルツが手をかざすと、霧どころか闇が広がってく!
 昼の空が夜のように暗くなり、人々の前にシュヴァルツの影が…ぎゃー!!
 人々の恐怖心を吸って、なんかパワーアップしてやがりますよ!
 ある意味、元気玉…つーか不安玉?
 ちくしょう負けるか、皆の元気をオラにくれ!
 シュヴァルツの力に押しつぶされないように、ありったけの爪術の力を振り絞る…と、その光がこの空間の外にも!
 今まで爪術なんて使えなかった連中の爪が光り始めましたよ!
 世界…と言いたいものの遺跡船のあちこちで、俺のこの手が真っ赤に燃える!勝利を掴めと轟き叫ぶ!
 爆熱ゴッドフィンガーでシュヴァルツの影を次々ぶっ飛ばしていきます。
 しかもラッコやギートまで!w

 人々の恐怖心を吸い上げられなくなったものの、シュヴァルツはこれで充分とばかりに、またバトル開始。
 今度こそ引導を渡してやるぜ!
 …やっぱ、偽セネ飯コンビのが強かった。
 けっこうあっさり勝ててしまいました…

 シュヴァルツの仮面が落ちて砕けたら、皆びっくり。
 そこにはグー姉さんと同じ顔が!
 虚ろなる導き手シュヴァルツと、時の紡ぎ手グリューネは、二人でセットなんだそうです。
 ようするに、シュヴァルツもグー姉さんも神様でした。そのセットの相方が消滅すると…

 ぎゃー!!グー姉さんが消えそう!
 え!?姉さんは自分が消えちゃうって知ってたの!?
 皆が迷うといけないから、黙ってた!?
 ふざけんなー!記憶復活パーティーもやってないし、皆で一緒にって願いもだめになっちゃうし、もっと一緒にいたいよ!
 へらへら同盟の片割れノーマも必死に懇願するが、ジェイが拗ねて座り込んじゃってる…かわいいおまえ。

 だけど、理は変えられない。
 淡々と語るグー姉さんに、神様としてじゃなくて皆の仲間として話してくれ!とセネルが叫ぶと、グー姉さんが困ったように微笑んでくれた。
 そして一人一人に、「ありがとう」と。
 ぎゅっとやってもらっても、さすがにモーゼスも複雑だな。
 「お姉さん、と〜っても幸せよ。」
 ああ、やっぱりグー姉さんだ…!
 て、ジェイがグー姉さんの胸に飛び込んだー!!
 ぎゃー何かわいいことやってんのあんた!
 ジェイにとって、グー姉さんはお母さんだったんですかねやはり。

 だけど消えることには変わりない。
 でもお姉さんの最後のお願いとして、笑顔での別れにしたいのだと。
 そこでまたもややってくれたよジェー坊…
 今度はモーゼスにしがみついたー!!
 いいよ、この兄弟…!!
 おまえら最高!

 グー姉さんは、最後の力で贈り物をしてくれるらしい。
 何くれるの?
 精霊?…なんだ。とか言ってはいかんのか。
 今までまいた種をグー姉さんの力で発芽させると、中から精霊たちが!
 …で、精霊たちが出てくると何があんの?
 まあ、この世界が一歩進歩したってことか。
 でもこれ遺跡船の上だけだけど、いいのか?

 そしていよいよ、そのときが。
 グー姉さんの願いの通り、皆せいいっぱいの笑顔を浮かべて、消え行くグー姉さんを見送りました。

 ああ、いっちゃった…
 でも、世界…といいつつ遺跡船は守れたよ。
 それじゃあ未来へ向かってれっつらごう!
 おおーっ!

 …ああ…
 おお〜っ♪
 の声がひとつ足りない…・゜・(ノД`)・゜・



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